28日の東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに急反発。大引けは前日比459円2銭(6.41%)高の7621円92銭だった。前日までの4日間の下げ幅(2143円)の約2割を戻した。後場に入って新日鉄やトヨタ、ソニーなどに買いが膨らみ、主力株の上昇で相場の下値不安が次第に後退すると、引けにかけて市場全体に買いが広がった。外国為替市場で円相場が円安方向へ振れ、主力の輸出関連株への業績悪化不安が和らぎ、投資家心理が好転した。東京証券取引所が午後に空売りの監視強化を発表したことも目先の売り圧力が弱まるとの見方につながり、買い安心感を誘ったという。日経平均が前日まで大きく調整し、急ピッチの下げに対する警戒感から自律反発狙いの買いも入りやすかった。東証株価指数(TOPIX)も5日ぶりに上昇。