「2023年米国利上げ」というサプライズはほぼ織り込んだか?

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -210.22 @33,823.45, NASDAQ +121.67 @14,161.35)。ドル円為替レートは110円台前半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が540に対して、下落銘柄数は1,570となった。騰落レシオは101.99%。東証1部の売買代金は3兆5356億円。

TOPIX -17 @1,947
日経平均 -54円 @28,964円

6月16日、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果、FRBは2023年には2回の利上げをするとの意向を打ち出した。その余韻がまだ残っており、素材や金融などの景気敏感株が売られ、ダウ工業株30種平均は続落した。ダウ平均の下げ幅は一時400ドルを超えた。他方、長期金利が低下したため成長株であるハイテク株が買われ、ナスダックは反発した。この流れを受けて、東京市場でもハイテク株が買われて本日の日経平均は一時プラスになる場面もあった。日銀の金融政策では大規模な金融緩和の維持を決めたが、市場の予想通りで相場への影響は限定的だった。

日経平均の日足チャートを見ると、昨日に続いて本日もほぼ横向きの60日移動平均線と10日移動平均線をザラバで跨ぐ動きとなった。まだ陽線が出ていないので断定はできないが、昨日と本日で、2023年に米国が利上げするという悪材料をほぼ織り込んだのではないだろうか。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、鉱業(2位)、空運(3位)、保険(4位)、鉄鋼(5位)となった。

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