狭い範囲でのレンジ相場が続いている

優利加さん
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昨日の米国株式相場は下落した(DJIA -152.68 @34,447.17, NASDAQ -13.16 @13,911.75)。ドル円為替レートは109円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方がやや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が991に対して、下落銘柄数は1,066となった。騰落レシオは102.97%。東証1部の売買代金は2兆4042億円。

TOPIX ±0 @1,957
日経平均 +98円 @28,959円

米国株の下落を受けて、本日の日経平均は下げて始まった。しかし、新型コロナウィルスのワクチン接種が順調に進んでおり、近い将来に経済活動が正常化へ大きく動く期待は強く、すぐに切り返した。しかし、高値追いをする動きは限られ、先行して上げてきて高値圏にあると判断される銘柄は利益確定売りが多く出て上値は重かった。米長期金利が1.5%を切るところまで下げてきたため、一部の値がさ成長株が買われて株価指数を押し上げた。

日本時間の今夜、5月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。その後、6月15~16日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。CPIの数値の変化が量的金融緩和政策の変更を議論するかしないかということに影響を与えそうなので、普段以上に注目される。

日経平均の日足チャートを見ると、相変わらず横向きの60日移動平均線と上向きの10日移動平均線に挟まれた狭い範囲で保ち合っている。経済が正常化へ向かう基調はまず間違いないだろう。それでも日々の株価の動きは一直線とはならず、一時的な需給の変化によりジグザクに動くことが常である。世界および日本経済の底流の変化を意識していないとこの雑音のようなジグザクに振り回されることになる。

33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、水産・農林(1位)、銀行(2位)、建設(3位)、石油(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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