横ばいから上方向へ基調が少しだけ変化しつつある

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +25.07 @34,600.38, NASDAQ +19.85 @13,756.33)。ドル円為替レートは109円台後半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,498に対して、下落銘柄数は594となった。騰落レシオは98.30%。東証1部の売買代金は2兆6131億円。

TOPIX +16 @1,959
日経平均 +112円 @29,058円

米国株式相場は小幅高となった。日経平均は小安く始まるとすぐに上昇し始めた。5月18日から上昇し始めたトヨタ自動車が連日上げてきて上場来高値を更新中である。今日も大きく上げて、10,000円にもう少しで手が届きそうになった。また、政府の成長戦略で半導体産業の国内誘致を進める方針が示されたことを好感して半導体株も上げて日経平均の上げ幅は一時200円を超えた。

政府が職場や大学などで打つ「職域接種」を大企業から開始する方針を示したことでワクチン接種のペースが速まると期待された。新型コロナウィルスの新規感染者数は前週比減少しており、ワクチン接種の拡大を背景に景気回復が期待され、景気敏感株が上げており「ワクチン相場」が始まりつつあるのかもしれない。旅客客の回復を期待してJR東日本やJR東海も上がってきた。しかし、東京オリンピック開催中は感染拡大を防ぐために店舗の営業時間短縮や外出自粛の要請が出る可能性が高く、これは景気回復に対してブレーキを掛ける。オリンピック終了後にはこのブレーキが解除されるだろうが、その頃には米FRBが金融緩和を縮小するのではないかという議論が再燃してきて、これがブレーキとなるシナリオも考えられる。

日経平均の日足チャートを見ると、横向きの60日移動平均線の下、要請5日移動平均線の上で挟まれた狭いレンジで横這いが続いている。しかし、上向きの10日移動平均線が25日移動平均線を下から上に突き抜けてきた。この動きが数日続けば株価は60日移動平均線の上に浮上してくる。横ばい相場から上方向へ基調が少しだけ変化しつつある。

33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、食料品(1位)、水産・農林(2位)、ゴム製品(3位)、陸運(4位)、医薬品(5位)となった。

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