TOPIX +16 @1,942
日経平均 +132円 @28,946円
売り先行で始まったが、新型コロナワクチンの接種が進んでおり景気回復がますます期待されるため売りは続かず、やがて切り返し始めた。高齢者のワクチン接種が進んでおり、6月21日からは職場などでも一般向け接種も始まる見通しである。6月1日現在で、日本国内でワクチン接種を1回以上受けた人は一千万人を超えた。EUは日本発の渡航を解禁する見通しであると報道され、経済活動が活発化すると期待された。結局、日経平均は一時250円近く下げたが、景気敏感株が上がり、さらに原油相場が上がっているので資源株も上昇し、一時は200円ほど上げた。
米国では、今年1~2月に個人投資家が結集して買い上がり、ゲームストップ株を急騰させて空売りを仕掛けていた大手ヘッジするを打ち負かすほどの狂騒曲となったが、今現在、映画館大手のAMC株がその後継株となっており、年初来の上昇率は何と15倍である。
日経平均の日足チャートを見ると、依然としてほぼ横向きの60日移動平均線の下、ほぼ横向きの25日移動平均線の上で膠着状態である。今のところ下に売り込むような強い悪材料が見当たらない上に、ワクチン接種が進んでいることを考えると、徐々に上昇基調に転じると予想される。
33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、陸運(1位)、不動産(2位)、鉱業(3位)、空運(4位)、海運(5位)となった。