TOPIX +36 @1,947
日経平均 +600円 @29,149円
米新規失業保険申請件数が4週連続で新型コロナウィルス危機後の最低を記録し、米景気回復が順調であることを裏付けた。これを受けてダウ工業株30種平均は上昇した。日本株は、昨日、MSCIの指数調整による銘柄入れ替えが完了して需給悪化懸念が後退した。本日は景気敏感株をはじめとして半導体関連銘柄も上げた。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が上げたことが追い風となった。
日銀のETF買いが巨額の含み益となっていることが話題になっている。2021年3月末時点での含み益が15兆4444億だったと昨日、日銀が発表した。安くなるとETFを大量に買っているので、上がると大きな含み益となる。外為の市場介入も同じく巧みで、プラザ合意直後から1ドル=235円で巨額のドル売り・円買い介入を開始し、逆に1ドル=100円を切るような円高になると超巨額のドル買い・円売り介入を繰り返した。その結果、日銀は巨額の為替含みを得た。世界トップレベルの「超一流のトレーダー」と言えるだろう(笑)。かつて「儲かる介入が良い介入である」とドイツのブンデスバンク総裁が名言を残したが、日銀は良いお手本となった。
日経平均の日足チャートを見ると、25日移動平均線を一気に回復し、さらに60日移動平均線も僅かに上回った。これで当面は大きな下振れ懸念がほぼ消えた。横ばいからじり高基調となり2月16日の戻り高円@30,715円を試す動きになるのではないだろうか。
33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、非鉄金属(1位)、鉄鋼(2位)、機械(3位)、海運(4位)、繊維製品(5位)となった。