ここからさらに売り込もうとういう動きは乏しい

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は続落した(DJIA -164.62 @33,896.04, NASDAQ -3.89 @13,299.74)。ドル円為替レートは109円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,385に対して、下落銘柄数は703となった。騰落レシオは87.98%。東証1部の売買代金は2兆1734億円。

TOPIX +1 @1,896
日経平均 +54円 @28,098円

中国当局が仮想通貨関連業務を禁止する通達を出した。これによりビットコインが1日で約3割も急落したことを嫌気して、米国株式相場は続落した。ビットコインは流動性が低い(発行量の約2割しか流通していない)ため上昇相場では上げやすいが、反対に下落相場では下げやすい。ダウ工業株30種平均は一時580ドルも急落した。多額のビットコインを保有するテスラや決済サービスのスクエアなどビットコイン関連銘柄が大きく下げた。米国株安を受けて、日本株も下げて始まったが、28,000円を割り込むとすぐに押し目買いが入った。5月の連休前と違い、日本株は割高感(予想PER=22~23倍)がかなり薄れて実力相応の水準(予想PER=14~15倍)まで下げてきたので、ここからさらに売り込もうとういう動きは乏しい。この水準から売り込めない理由は他にもある。目先の数カ月はともかく、半年から1年先を想像すると、日本国内におけるコロナワクチンの接種率が高まり、人口の過半数が接種済みとなれば、欧米のように感染拡大は明確な縮小に向かうはずである。そうなれば日本経済は正常化に向けて大きく動き出すだろう。その時に大きな売りポジションをもっていたら踏み上げられる。

日経平均の日足チャートを見ると、依然として下向きの10日移動平均線の下でウロウロしていて上方向に動く力はか弱そうだが、陽線が目立ってきた。これ以上は下げないぞというチャートの意志が表れているようだ。

33業種中18業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、鉱業(2位)、空運(3位)、非鉄金属(4位)、保険(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧