「たすき線」で自律反発開始かと思えば「被せ線」で打ち消した

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は続伸した(DJIA +360.68 @34,328.13, NASDAQ +304.99 @23,429.98)。ドル円為替レートは109円台前半の先週末円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄の方が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が908に対して、下落銘柄数は1,211となった。騰落レシオは84.86%。東証1部の売買代金は2兆4591億円。

TOPIX -5 @1,879
日経平均 -260円 @27,825円

4月の米小売り売上高は過去最高だった3月を僅かに上回った。しかし、伸び率は市場予想を下回り、米長期金利の上昇が一休みした。これにより米国株は大幅続伸となったが、日本国内では新型コロナの変異株の感染が拡大し続けており、さらに一旦収束したかと思われていた台湾やシンガポールでも新型コロナウィルスの感染が再拡大している。日本におけるワクチン接種普及の遅れとそれに伴う経済活動正常化の遅れがまた強く意識され、売りが優勢となった。日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。

日経平均の日足チャートを見ると、先週末は「たすき線」で自律反発を試したが、今日は早くもそれを打ち消す「被せ線」となった。2月16日を起点とするボックス圏にまだ戻っていないため、悪材料が出えると下振れしやすいと見る。米国の経済指標とそれに反応する米長期金利の変動が米国株だけでなく日本株も大きく揺さぶる相場がまだ続きそうだ。

33業種中19業種が下げた。下落率トップ5は、非鉄金属(1位)、海運(2位)、サービス(3位)、機械(4位)、情報・通信(5位)となった。

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