米長期金利上昇懸念により株価は大幅続落

優利加さん
優利加さん
昨日の米国株式相場は大きく続落した(DJIA -473.66 @34,269.16, NASDAQ -12.43 @13,389.43)。ドル円為替レートは108円台後半での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が349に対して、下落銘柄数は1,795となった。騰落レシオは85.10%。東証1部の売買代金は3兆4014億円。

TOPIX -28 @1,878
日経平均 -461円 @28,148円

米国では高まるインフレ懸念(ワクチン接種の普及や経済回復による)に伴い、長期金利がさらに上昇するのではないかという懸念が支配的となり、株式相場は大幅続落となった。この流れを受けて、日経平均は昨日910円も急落したのに、今日も大幅続落して、一時は下げ幅を700円強まで拡大した。

日経平均の日足チャートを見ると、3月24日と4月21日には28,300円前後の下値支持線が持ち堪えたが、今回はその下値支持線を割り込んだ。次の下値支持線として意識されるのは1月16日安値の27,600円前後である。もし、日本時間の今夜発表される米消費者物価価格指数(CPI)が急速に高くなっていればインフレ圧力を示すと解釈される。するとFRBがテーパリング、つまり、量的金融緩和を縮小するというシナリオが急浮上してくるため、さらに株価の下押し圧力となる。

33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、石油・石炭(2位)、鉄鋼(3位)、卸売り(4位)、機械(5位)となった。

優利加さんのブログ一覧