暴落の再定義/「世界分散投資」のからくり、定期預金バンザイ!

金沢ちんさん
金沢ちんさん

 うーむ、仕事やら野球やら飲み会で、しばらく市場を注視していなかったが、知らない間に(といっても2、3日なのに)日経平均は7649円、バブル最安値の7607円まであと42円しかない。ダウ理論、というのは、安値が前回安値を下回るとさらに下がり、逆に上値を上回ればまた上がる、というものなんだが、こうなると次の下値のメドはいったいどこにあるのやら。
 それよりも残念なのが、全体の方向は下げ、って普通の人でもわかりそうなのに、今までの相場の常識にとらわれて、「これぐらいになると買い戻しが入る」とか「自然反発がある」なんて思ってしまい、結局怖くて一つも入れず、ただ静観してしまったことだ。ちょっとづつでも主力株を空売りさえしておけば、大相場に乗れたのに、非常に残念。唯一良かったことといえば、この期間に買いを全く入れなかったことぐらいか。儲けではないが。

 でもそうはいっても、投資信託でインデックスファンドの積立を続けているのである。そしてこっちはえらい被害の無限ナンピン状態になってしまっちょる。

 グロソブは前に買ったものの放置だが、他のものは、「海外株式」+「国内株式」+「海外債券」+「国内債券」のよくあるインデックスファンドの組み合わせである。”国内と世界にインデックスファンドで低コストの分散投資”、なんてよく雑誌にあるような話だ。
 だけど、国内の株式は言うに及ばず、海外の株式や債券に投資するファンドは、結局為替なのだ。ドル/円が一時91~90円台になり、ユーロが暴落し、これだけ動けば、債券の利率や株式の上昇なんか消し飛んでしまう。かつ株安では目も当てられない。こういうときにドルコストだなんだと言うよりも、まずは自国のキャッシュに戻しておくべきなのだ。現に、ヘッジファンドや大口投資家は、とにかく現金化するために株を売っている。唯一国内債券だけはまあ良しとして。
 というわけで、積立方面で唯一良かったことは、国内債券の積立をはじめて他の投信積立をやめたこと、そして何よりも、去年の夏から積立定期預金をやっていたことだ。ビバ!定期預金!なんといっても減らない!夢のようです!!(もはや感覚がおかしい) 
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