TOPIX -11 @1,898
日経平均 -241円 @28,813円
米国株高でも売られた。大型連休中に大きな悪材料が飛び出してくることを警戒して売り優勢となった。日経平均の下げ幅は一時300円近くに拡大した。新型コロナウィルスの感染拡大が続いていることも相場を下押ししている。緊急事態宣言が発令されても都市部をはじめとして人出は減っていないことに警戒感が高まっている。コロナ対策で先行している米国も中国も景気回復が鮮明で株価も上昇しているが、日本はコロナ対策が遅れており、景気回復も遅れ、株価も横這いが続いている。
日経平均の日足チャートを見ると、まずは、ボックス圏内の動きであり、次に下向きの10日移動平均線の下にあり下振れしやすいチャートとなっている。昨年3月中旬を起点とした上昇トレンドラインは既に下方ブレイクしているが、ボックス圏での動きで何とか下放れは耐えている。もし28,300円前後の下値支持線を割り込むと目先は調整が深くなる可能性が高くなる。その場合でも、もう少し長く見た場合、必ずいつか新型コロナウィルス感染は収束し始める。そこからは重しが取れるので上方向に動きやすくなる。どんなに考えても未来は正確に読むことはできないので、相場の流れに合わせて売り玉と買い玉の比重を調整しながら波に乗るしかない。夜中の山道をヘッドライトの灯りだけを頼りに車で走るのと同じ要領である。
33業種中20業種が下げた。下落率トップ5は、輸送用機器(1位)、保険(2位)、精密機器(3位)、その他金融(4位)、金属製品(5位)となった。