TOPIX -15 @1,904
日経平均 -134 @28,992円
米国株式市場ではS&P500とナスダック共に史上最高値を更新したが、日本株はその流れについていけなかった。主要企業の決算発表が本格化し始めたため、慎重になっている。良い決算発表をしてもその後は売りが優勢となって株価が下がる銘柄が多く出てきたからである。他方、新型コロナウィルスの変異ウイルスが猛威を振るっており、4都道府県(東京、大阪、京都、兵庫)を対象とした緊急事態宣言が延長されるのではないかとの懸念が高まった。これが株価の頭を抑える。前2回の緊急事態宣言は直後から株価が回復し始めたが、今回は落ち込んだ後の反発が遅い。業績見通しが市場予想と比べて良いかどうかに市場の目が向いている。
世界貿易の数字を見ると悪くないどころか急速に回復している。今年2月時点で既にコロナ前の水準を回復したようである。コロナ禍で我慢していた需要が急に回復してきた。船が足りなくなり、運賃が上昇しておりコンテナ運賃も上昇している。これを背景に、当然、海運株も上昇している。日本郵船[9101] : 株価 : スマートチャートプラス : 日経電子版 (nikkei.com)
日経平均の日足チャートを見ると、ボックス圏内で動きが続いている。10月30日安値と3月24日安値を結んだ上昇トレンドラインを下方ブレイクしており、上よりは下へ振れやすいチャートの形となっている。
33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、精密機器(2位)、化学(3位)、不動産(4位)、輸送用機器(5位)となった。