決算発表が本格化してきて慎重になっている

優利加さん
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昨日の米国株式相場はダウ工業株30種平均は下げたが、S&P500とナスダック共に史上最高値を更新した。ドル円為替レートは108円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が749に対して、下落銘柄数は1,338となった。騰落レシオは85.83%。東証1部の売買代金は2兆4409億円。

TOPIX -15 @1,904
日経平均 -134 @28,992円

米国株式市場ではS&P500とナスダック共に史上最高値を更新したが、日本株はその流れについていけなかった。主要企業の決算発表が本格化し始めたため、慎重になっている。良い決算発表をしてもその後は売りが優勢となって株価が下がる銘柄が多く出てきたからである。他方、新型コロナウィルスの変異ウイルスが猛威を振るっており、4都道府県(東京、大阪、京都、兵庫)を対象とした緊急事態宣言が延長されるのではないかとの懸念が高まった。これが株価の頭を抑える。前2回の緊急事態宣言は直後から株価が回復し始めたが、今回は落ち込んだ後の反発が遅い。業績見通しが市場予想と比べて良いかどうかに市場の目が向いている。

世界貿易の数字を見ると悪くないどころか急速に回復している。今年2月時点で既にコロナ前の水準を回復したようである。コロナ禍で我慢していた需要が急に回復してきた。船が足りなくなり、運賃が上昇しておりコンテナ運賃も上昇している。これを背景に、当然、海運株も上昇している。日本郵船[9101] : 株価 : スマートチャートプラス : 日経電子版 (nikkei.com) 

日経平均の日足チャートを見ると、ボックス圏内で動きが続いている。10月30日安値と3月24日安値を結んだ上昇トレンドラインを下方ブレイクしており、上よりは下へ振れやすいチャートの形となっている。

33業種中25業種が下げた。下落率トップ5は、医薬品(1位)、精密機器(2位)、化学(3位)、不動産(4位)、輸送用機器(5位)となった。

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