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これまでの動き③

連日、Twitterを中心にお金をばらまき、先日はチャリティーオークションに参加し、YouTuberのパイオニアHIKAKIN氏と共同でBTSの衣装を1700万円で購入し、大きな話題を集めている前澤友作氏。ZOZOTOWNから退いた後も、連日メディアに出続けており、その存在感が色あせることはありません。そんな前澤友作氏とは対照的に、全く表に出てこないのが弟の前澤周平氏です。この前澤周平氏こそ、クレアホールディングス(1757)の命運を左右すると言われています。

・前澤周平氏とクレアの意外な関係

クレアホールディングスは元々建設や不動産事業を本業としていましたが、不況に伴い、経営不振に陥り、新たな事業展開で活路を見出そうとしている状態です。しかし、長年赤字が続いていることで、株主側には不満を持つ人が多く、2020年7月、株主側から臨時株主総会の招集請求を行いました。この時、招集を行ったのがオリオン1号投資事業有限責任組合(岡本武之社長)です。

オリオン1号投資事業有限責任組合へは岡本氏も出資をしていますが、そのうち8割ほど出資を行っているのがなんと前澤周平氏なのです。岡本氏が2020年7月から現在に至るまで臨時株主総会を大きく引っ掻き回す存在となっています。株主側自らが株主総会を行おうとする動きやクレア側で販売を行っていたダチョウ抗体を配合した商品を粗品としてプレゼントする代わりに委任状を送るよう求める動きなど、かなり激しく動き回っている状況です。

こうした動きに対し、クレア側も必死に抵抗し、11月に行われる予定だった臨時株主総会を中止にさせます。これにまた岡本氏が鋭く反応し、新たな臨時株主総会の招集を請求し、クレア側の取締役の解任要求をするなど、激しさを増しています。そんな中でも前澤周平氏は沈黙を続けます。

・前澤周平氏の動向が取りざたされる理由

オリオン1号投資事業有限責任組合に対する「筆頭株主」として君臨し続ける前澤周平氏、しかし、前澤周平氏は単にオリオンに投資をしているだけで、クレアのこととは無関係ではないのかと考える人もいるはずです。実は前澤氏の名前が登場するのは、コロナ禍で世間が大騒ぎをし始める2020年2月とかなり前からだったのです。

ネット掲示板で突如、「6月の定期株主総会で前澤周平が社長になると思う」という書き込みがあり、直後にも前澤周平がリーダーになることを期待する書き込みが出てくるなど、前澤周平氏がクレアの新しい社長になるのではないかという雰囲気が出始めます。株価的にはさほど反応を示さなかったものの、この後、「コロナ関連株」の扱いを受け始め、最大1株187円まで高騰したほか、メディアで前澤周平氏の話題が登場したことで、がぜん注目度が出てきました。

・「伝家の宝刀」はどこで抜かれるか

現状、臨時株主総会の行方は混沌としており、本来開催予定だった11月の臨時株主総会は中止、新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言もあって、開催はずれ込んでいます。

この間、クレアホールディングス側は大きな動きを見せました。それはPCR検査装置の販売やレンタル検査業務を行う株式会社オンサイトスクリーンを子会社化し、親会社のCAVAプランニングが株式交換に伴って筆頭株主になることが発表されます。もしこれが通れば、事態は大きく変わり、会社側が提案していた議案が通り、株主側が提案していたものが反対多数で否決される恐れが出てくるのです。岡本氏は必死に抵抗を見せ、子会社化に反対、株式交換が行われないようにアクションを起こしています。もし認められれば、一気に劣勢に立たされるからです。

この状況になってもまだ前澤周平氏の姿は見えません。2020年のメディア報道では、前澤周平氏だけでは資金不足で、兄の前澤友作氏がお金を出すのではないかという話も出ていました。この件に関して、前澤友作氏は、「全くのデマ。社名すら聞いたこともない」とTwitter上で否定していますが、「伝家の宝刀」がこのタイミングで抜かれる可能性も考えられます。事態を一気に好転させ、あわよくば前澤周平氏が社長になり、株価も高騰し、一気に売り抜けることもできる、そこまでの電撃的な解決も視野に入っているかもしれません。

クレアと株主側の半年以上に及ぶバトルの結末は、春に決着がつくのか、それともそれ以降にまで持ち越されるのか、予断を許しません。
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