高値圏での横ばい相場が続く

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は上昇した(DJIA +297.03 @33,800.60, NASDAQ +70.87 @13,900.19)。ドル円為替レートは109円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方が多かったが株価指数は下げた。東証1部では、上昇銘柄数が1,292に対して、下落銘柄数は811となった。騰落レシオは122.60%。東証1部の売買代金は2兆635億円。

TOPIX -5 @1,955
日経平均 -229円 @29,539円

先週金曜日の米国株式相場はダウ工業株30種平均もS&P500も史上最高値を更新した。これを好感して日経平均は高く始まったが、すぐに戻り待ちの売りや利益確定の売りで失速し始めて、結局、陰線で終えた。上海総合指数も香港ハンセン指数も軟調だったので、日本株には下押し圧力となった。東京都を含む3都道府県で、新型コロナウィルスの緊急事態宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の適用が始まったことも少しは影響したようだ。象徴的だったことは、先週末に大幅増益を発表していた安川電機が売られて7%安となったことだ。増益見通し(=噂)を先取りして大きく買われてきた銘柄が良い決算発表(=事実)すると売られることは珍しいことでない。事前の市場予想並みの改善では駄目なのだ。

日経平均の日足チャートを見ると、上向きの10日移動平均線を少しだけ割り込んだ。25日移動平均線は上向きなので、上方向への力の方が強いと言えるが、2月中旬以降はトレンドとしては横ばい相場が続いている。昨年9月19日安値と10月30日安値を結んだ上昇トレンドラインも、10月30日安値と3月24日安値を結んだ上昇トレンドラインも、どちらもまだ下方ブレイクされていない。したがって、まだ下降相場に転じたとは判断できない。しかし、高値圏で横ばい相場が続けば続くほど、一旦下放れしたときの勢いは強くなるので注意が必要である。

33業種中19業種が下げた。下落率トップ5は、海運(1位)、非鉄金属(2位)、その他金融(3位)、鉱業(4位)、石油・石炭(5位)となった。

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