三角保ち合いの上限に近づいてきた

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +171.66 @33,153.21, NASDAQ +233.24 @13,480.11)。ドル円為替レートは110円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,313に対して、下落銘柄数は783となった。騰落レシオは132.13%。東証1部の売買代金は2兆2403億円。

TOPIX +14 @1,972
日経平均 +465円 @29,854円

バイデン米大統領が発表した巨額のインフラ投資計画の中に半導体の生産支援策が盛り込まれていることを好感して、米株式市場では半導体株が買われてフィラデルフィア半導体指数(SOX)が過去最高値を更新した。米国株高を好感して、本日の日本株全般は上げる銘柄が多く、特に半導体関連や電子部品銘柄などの成長株が買われ、日経平均も大きく続伸した。日本国内でも新型コロナウィルス感染が再び拡大傾向にあるため、強い外出制限が課される可能性が高まってきた。これにより買われる銘柄と売られる銘柄の差がまた鮮明になるかもしれない。

日経平均の日足チャートを見ると、株価は大きく続伸して、下向きだった25日移動平均線は少し上向きに転じ始めた。三角保ち合いの上限に近づいて来た。まずは、3月18日高値@30,485円を上抜けできるかどうかに注目したい。その次は2月16日高値@30,714円から上放れることができるかどうか。

アルケゴス・ショックの内容が少しずつ表に出てきた。規制をかいくぐるために2つの隠れ蓑を使っていた。一つがスワップ(トータル・リターン・スワップ)を使うと担保を入れるだけで匿名で売買できる。もう一つが、ヘッジファンドからファミリービジネス(自己資産管理会社)に看板を変えると当局への開示義務もなくなる。賢い人間はどんな規制の目を張ってもかいくぐるものだ。

野村HDは安値を更新したため、まだ下げ止まったとは言えない。ただ、必ずどこかで下げ止まるのだが、往々にして相場は上にも下にもオーバーシューティングするものだ。ポジション・トレードで逆張り建玉ならもうそろそろ買いで入りはじめても良い頃だと思うが、スイング・トレードの場合、まだ早すぎる。

33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、電気機器(1位)、情報・通信(2位)、パルプ・紙(3位)、機械(4位)、鉱業(5位)となった。

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