幼かったオイラも、その式に他界した両親と出席していて、
写真に残っているという。
どーやらオイラにまつわる不思議な話も、すべて信じてくれているようで、
書こうとしている小説はどーなっているのか尋ねられたので、
編集者が見つかるまで書かないつもりであること、
その編集者は、不思議な縁でできた筋から二人と接触できそうなまでなったが、コロナ騒ぎで座礁していること、
見つかったとしても、話がヤバすぎて本社稟議が通らず、
出版不能になる可能性も高いということ、など述べた。
まさか、足下の親族にまで稲荷な縁があるとは思ってもみなかったので、
その不思議な縁に、驚いている。
やっぱりオイラは、ちゃきちゃきの稲荷っ子らしい。
とすると、この親族からの言葉は、
実は、あの世にいると思われる稲荷な親分からのお告げかも知れない、
などと思ったりもしてみる。
遺産相続ならぬ争続から転じた事業の話、
ひょっとして、うまくいくのかも知れない。
頭の中には、無意識的に浮かんできたいくつかの選択肢があるのだが、
その中のひとつに、それならば安全でかつスピーディーに話がまとまるという確固とした成功イメージが出来上がっていて、
それが可能だとしたら、どーやって失敗するのだろうという感覚まで湧いてきている。
稲荷な親族に、この話をするときが楽しみになっている自分に気がつく。