2日連続で反発したがまだ下向きの25日移動平均線の下にある

優利加さん
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昨日の米国株式相場は反発した(DJIA +199.42 @32,619.48, NASDAQ +15.80 @12,977.68)。ドル円為替レートは109円台前半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,781に対して、下落銘柄数は350となった。騰落レシオは130.63%。東証1部の売買代金は2兆8093億円。

TOPIX +29 @1,984
日経平均 +447円 @29,177円

米国株式相場は反落した流れを受けて、本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。バイデン米大統領が新型コロナウィルスワクチンの接種目標を倍増させると表明したことで、景気回復に対する期待が高まった。日経平均の上げ幅は一時500円を超えた。ただ、欧州へ目を向けるとあちらこちらで再びロックダウンしなければならないほど感染が再拡大している。このような状況では慎重にならざるを得ず、上値はどうしても重くなる。米長期金利の上昇は一服中ではあるが、景気が回復していることに加えて、巨額財政出動のために国債を増発するので上昇基調は変わらないだろう。これからも何かのきっかけで米長期金利の上昇にマーケットの注意が向くと株価が大きく調整することは何度もあるはずだ。10年物の利回りは1.7%前後だが、30年物の利回りは2.45%まで上昇した。

日経平均の日足チャートを見ると、ギャップアップして始まり陽線で終えた。その結果、上向きの60日移動平均線の上に再浮上してきた。それでもまだ10月30日安値と3月5日安値を結んだ上昇トレンドラインの上には僅かに届かない。通常は単なる戻りであっても下向きの25日移動平均線辺りまでは反発してくる。来週月曜日にもそこへ届くだろう。問題はその先である。今回の反発が十分強ければ、上げ続けるが、そうでもない場合は一旦25日移動平均線上に少しだけ浮上してもすぐにまだその下へ沈み込むことが多から要注意である。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、海運(1位)、精密機器(2位)、陸運(3位)、ゴム製品(4位)、サービス(5位)となった。

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