自律反発狙いの買い戻しが優勢となった

優利加さん
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昨日の米国株式相場は続落した(DJIA -3.09 @32,420.06, NASDAQ -265.81 @12,961.89)。ドル円為替レートは108円台後半の前日比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,925に対して、下落銘柄数は228となった。騰落レシオは117.66%。東証1部の売買代金は2兆7080億円。

TOPIX +27 @1,956
日経平均 +324円 @28,730円

米国株式相場は続落したが、日経平均は昨日までの4営業日で1,800円超下げていたため、自律反発狙いの買いが優勢となった。昨日目立って売られた海運、非鉄金属、鉱業、鉄鋼などの景気敏感株が買い戻された。

日経平均の日足チャートを見ると、3月5日安値@28,308円が下値抵抗線として意識されてその直前で踏み留まり反発した形となった。ただ、依然として上向きの60日移動平均線の下に沈み込んだままである。一旦「2点天井」が形成されたので、これから戻る過程では戻り売りが株価の頭を抑えに来るはずだ。それらの戻り売り玉をすべて買い尽くさないと高値を更新することはできない。欧州では新型コロナウィルスの感染再拡大が進む一方、巨額の財政出動により米長期金利の上昇が不可避となってきた。これらの悪材料が株価を押し下げる力以上に業績見通しの改善が進まないと株価の高値更新は期待できない。いよいよ金融相場から業績相場へ移行できるかどうかの正念場だ。

33業種すべてが上昇した。上昇率トップ5は、海運(1位)、非鉄金属(2位)、鉱業(3位)、鉄鋼(4位)、水産・農林(5位)となった。

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