映画ずきのしんちゃんさんのブログ
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再び下値をためしにゆくか
22日の日経平均は、8674.69(-631.56)と大幅な下げとなった。せっかく超えた日足転換線8858を切り、ちょうど10月10日の終値からの上昇トレンドライン近辺でとまった。かろうじてサポートライン上にあるが、これ以上下げてくれば、最安値を試す展開となる。RCI,MACDはなんとか上げているのだが、上値きり下げ、下値きり上げのきれいな三角持合になっているので、下に離れる可能性がある。すでに三日間上げた分をほとんど吐き出してしまったが、ボリンジャーでは-σまでもどして、押しもどされた形になっており、-2σ、-3σ近辺にいたころとは様子が変わっているが、戻りの勢いは弱い。NYの下落、為替の円高を受けて崩れてしまう可能性が高い。
22日NYダウも8519.21(-514.45)と大幅下落。水準としては日足転換線8838を割り込み、21日の終値も切っているが、21日のざらば安値8197はまだ保っているところ。ざらば安値をつないだサポートラインをきるかきらないかという水準である。しかしより広い範囲をカバーしているSP500の方は、10月10日の終値をきって896.78と終値ベースでは5年ぶりの低水準となった。SP500のチャートは三角持合を完全に下に底抜けた形になってしまっている。エクソンのような資源株、ボーイング、AT&Tなどが大きく下げ、アメリカ景気の後退ばかりでなく新興国経済の後退も懸念されているようだ。
しかし東京にとって一番の問題は、予想外のスピードで為替が円高にすすんでいることだ。日足の転換線100.49を一気に下抜けており、月足で大きな流れをみても、基準線109.96まで戻してみたが、おしかえされ、転換線103.21を割って安値を試しに行くプロセスとみえる。現在97.85で10月10日の安値97.92をきっており、再安値95.77に挑戦する展開。円ユーロは、さらに劇的な円高にすすんでおり、月足をみると、この3ヶ月で目もくらむような崩落。月足転換線の上にいたのに、転換線、基準線、雲の上限、下限と節目を一気に破り、7月高値170から、直近の128まで、実に30%のユーロ安がすすんだことになる。しかもまだ月足RCIは下降中で、底に届くまでにはかなりありそうだ。ヨーロッパに展開する企業業績には極めて厳しい展開だ。
NYも下降し、為替の円高トレンドがはっきりしてきているため、NYが下がると為替の変動が増幅する形になって、東京の株式市場がさらに下げるという展開になりそうで、かなりつらい環境だ。10月10日の最安値を保てるかどうか。
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