景気回復期待と長期金利上昇・テーパリング懸念の綱引き

優利加さん
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昨日の米国株式相場は上げた(DJIA +174.82 @32,953.46, NASDAQ +139.85 @13,459.71)。ドル円為替レートは109円台前半での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,529に対して、下落銘柄数は592となった。騰落レシオは120.10%。東証1部の売買代金は2兆9091億円。

TOPIX +13 @1,982
日経平均 +154円 @29,921円

米長期金利の急上昇がしばらく続いたためハイテク成長株が乱高下していたが、長期金利の上昇が足元で一服してきたため、ダウ工業株30種平均だけでなくナスダックも上昇した。これを好感して、東京市場でも半導体関連株などの値がさ成長株も買われた。日経平均はザラバでは30,000台を回復する場面もあったが、米国FOMCを3月16~17日に控えていることもあり、利益確定売りに押し戻されて上値が重かった。

目下のマーケットの注目点はパルエルFRB議長が米長期金利の上昇を牽制する発言をするかどうかである。長期金利上昇に対する牽制発言があれば、成長株が買われて株価指数をさらに押し上げると見る。米国の人口の2割がコロナウィルスのワクチンを接種済みとなった。5月末までに希望者の全員が接種できる見通しである。米国は経済の正常化に向けて着々と進んでいる。それとともに長期金利の上昇圧力も高まっている。さらに、テーパリング(量的緩和の縮小化)も議論され始めるはずだ。これからは、景気回復による株価上昇圧力と長期金利上昇およびテーパリングによる株価下落圧力の綱引きに注目しなければならない。金利上昇が景気回復ペースと釣り合っている限り、株高はつづくはずだが、パウエルFRB議長の手綱捌き次第だろう。

日経平均の日足チャートを見ると、60日移動平均線も10日移動平均線も25日移動平均線もすべて上向きで株価はその上にあるので、上昇トレンド継続中である。

33業種中24業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、その他製品(3位)、不動産(4位)、情報・通信(5位)となった。

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