TOPIX +11 @1,896
日経平均 -66円 @28,864円
3月4日のパウエルFRB議長の発言をきっかけに米長期金利が上昇して米国株式相場が大幅続落した。この流れを受けて、本日の日本株も前場はハイテク株を中心に大きく下げた。日経平均の下落幅は一時600円超となった。しかし、後場になると、日銀によるETF買いが期待されて切り返し始め、押し目狙いの買いも入り下げ幅を大きく縮小した。2月の米雇用統計の発表を日本時間の今夜に控えているのでポジションを一方向に傾けること控えたようである。
日経平均の日足チャートを見ると、大きくギャップダウンして始まったが、長い下ひげを引いた短陽線となった。上向きの60日移動平均線の手前まで下がった後、強い下げ渋りを見せた。こらから数日間本日の安値を下抜けなければ、横ばい或いは反発に向かうと見る。しかし、それでも2月16日高値はそうやすやすとは更新できないと見ている。気を付けなけらばならないのはしばらく反発を続けて25日移動平均線および10日移動平均線の上に浮上した後、失速して再びこれら移動平均線の下に沈み来んだ場合である。その場合は「2点天井」形成となり、その後の調整が深く長くなりやすい。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、鉄鋼(2位)、電気・ガス(3位)、水産・農林(4位)、食料品(5位)となった。