TOPIX +10 @1,905
日経平均 +151円 @29,559円
米国株式相場は下げたが、日本株の先高観が勝った。新型コロナウィルスワクチンが早晩普及して世界経済の回復が早まるとの期待が根強いことや、米長期金利の上昇に対する心配がやや緩和されたことも株価を下支えた。バイデン米大統領は3月2日、「米国の全成人のコロナワクチンを5月末までに供給できる」と述べた。また、ブレイナードFRB理事が2日「雇用とインフレはFRBの目標からはほど遠い」と発言した。これにより米長期金利の上昇をけん制した。上海株、香港株などアジア株全般も上昇し、鉄鋼、非鉄金属、空運、海運など景気敏感業種を中心に上げ、日経平均は一時200円高まで上げたが、昨日の高値には遠く及ばなかった。
日経平均の日足チャートを見ると、反発はしたが依然として下向きに転じた10日移動平均線の下に沈んだままである。高値圏での「はらみ線」、「被せ線」、「はらみ線」と続き、もし「はらみの下抜け」となると下方への圧力が増すが、先高観が依然として強いので深押しはしないと見ている。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、鉄鋼(1位)、非鉄金属(2位)、空運(3位)、ゴム製品(4位)、海運(5位)となった。