TOPIX +9 @1,938
日経平均 +138円 @30,156円
高値警戒感は残るが、少し調整したためすぐに押し目買いが入った。日経平均の上げ幅は一時440円を超えたが、祝日を前にして大きく買い上がることには慎重となった。米国では追加経済対策の早期成立や新型コロナウィルスのワクチンが普及して経済が早晩回復するとの期待が強く、株価上昇はなかなか腰折れしない。米国のフィラデルフィア半導体指数(SOX)が上昇したことを好感して、日本でも半導体関連株が上昇した。また、景気回復を期待して、空運、海運、非鉄などの景気い敏感株が買われた。米長期金利の上昇は気になるが、今のところは景気回復に伴うもので健全は金利上昇と見なされており、株価を抑える売り材料にはなっていない。
日経平均の日足チャートを見ると、反発はしたが2月16日以来の高値圏での小幅な保ち合いのレンジ内に戻っただけである。また、この5日間は毎日上ひげを引ており、しかも高値を更新できず5日間の内3日間は陰線で終えたことから、上に行こうとするとすぐに押し戻されていることが分かる。予想EPSは1,338円(2月18日)まで上がってきたため、予想PERは1月14日には26倍以上だったが、今は22倍台に低下してきた。それでも日本の経済成長率を2%とすると、適正PERは17倍くらいなのでまだ高いのだが。
33業種中27業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、海運(2位)、非鉄金属(3位)、金属製品(4位)、ゴム製品(5位)となった。