映画ずきのしんちゃんさんのブログ

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NYはや息切れ

21日の日経平均は、9306.25円(300.66円高)と上昇。NYを追いかけて転換線9063を回復。基準線10196はまだ上だが、少し戻りにはずみがついてきた。日足のRCIは上昇、MACDも底打ちしシグナルを上抜ける動きになっている。関門は、10月15日の戻り高値の9601で、ここを抜けてくれば本格的な戻しになりそうだが、もう少しだが、戻りをこなしてうまく上げてゆけるかどうか。NYだのみの日々が続きそうだ。

NYは9033.60(-231.77)で大幅な下降。日足の転換線は8838でまだ保っているが、基準線は9682ではるかに届かないところで下降に転じた。ただ日足RCIも上昇、MACDはシグナルを上抜けてきているので、どんどん下げるような雰囲気でもない。企業業績への不安が広がっているようだが、政策への期待がまだ相場を支えているのではないかと思われる

為替は100.15。やや円高方向へ動いており、日足転換線は100.49をきってきた。長期的トレンドは、円高方向にあるのではないかと思われ、どこまで円高に動くか要注目である。

さて、戻りは本物かどうか。銀行間金利は下がりつつあるといわれており、今のところ、金融危機はなんとか回避されつつあると思われる。政策当局も、国際的な連携を強めつつあり、徐々に安心感が広がってくるのではないか。問題はグローバルな実体経済の不況突入のほうであるが、こちらはまだはじまったばかりで、先がみえない。バーナンキ議長の景気刺激策の提唱は、民主党にすりよった再任運動だという皮肉な見方もあるようだが、アメリカをはじめ各国政府が一斉に需要創出政策に乗り出せば、それなりの効果はあるだろう。だが、旧態依然とした需要創出政策だけでうまくいくかどうか、特に財政赤字をかかえたアメリカ(そして日本)には、これはさらなる財政悪化をまねくだけでなく、アメリカでは、住宅市場の低迷で過剰消費を享受できなくなっいる以上、個人消費の低迷も限られた財政出動では簡単には回復できないだろう。そう考えると、実体経済の底がみえないと戻りは限定され、上値は重たいであろう。とはいえ、当面恐慌が回避できるという希望が広がれば、金融関係をはじめとして底を打ち、政策当局の動きをみながら、期待と不安で上下を繰り返しながらおそるおそる上昇していくのではないか。
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