日経平均、30,0000円台を回復!

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は小幅高となった(DJIA +27.70 @31,458.40, NASDAQ +69.70 @14,095.47)。ドル円為替レートは105円台前半の先週末比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,339に対して、下落銘柄数は773となった。騰落レシオは117.55%となった。東証1部の売買代金は2兆6038億円。

TOPIX +20 @1,954
日経平均 +564円 @30,084円

日経平均は遂に終値ベースで30,000円台を回復した。1990年8月2日以来約30年半ぶりである。世界主要国で行われている大規模な金融緩和による過剰流動性、米国主導で実施される大規模財政出動、ワクチン接種の普及及び新規感染者の減少傾向などにより世界経済が回復するという大きな期待が背景にある。米国では上院がトランプ元大統領の弾劾裁判で無罪評決を下し、議会は追加経済対策の議論にエネルギーを集中できるようになった。日本では、上場企業の2020年4~12月期決算がほぼ出揃ったが、予想以上に良い結果が出ている。2月15日に発表された20020年10~12月期の実質国内総生産(GDP)は前年比率12.7%増となり、事前予想の9.5%増を上回った。日本国内でもワクチン接種の普及が進めば、年後半には企業業績は急回復すると期待されている。

日経平均の日足チャートを見ると、下から順番に、上向きの60日移動平均線、上向きの25日移動平均線、上向きの10日移動平均線が走っており、株価はその上で推移している。株価サイクル3(着実な上昇局面)である。25日移動平均線乖離率は4.9%となり、やや上昇ピッチが速い。カブドットコム証券の信用評価損率はプラスになったというから、出来過ぎである。株価は将来の業績見通しを先取りして形成されるが、2022年3月期を通り越して2023年3月期や2024年3月期までの好業績を織り込みに行っているようである。

33業種中28業種が上げた。上昇率トップ5は、鉱業(1位)、精密機器(2位)、石油・石炭(3位)、銀行(4位)、倉庫・運輸(5位)となった。

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