TOPIX +12 @1,860
日経平均 +89.03円 @28,635円
国際通貨基金(IMF)は、世界経済見通しを上方修正し、日本の2021年の成長率と前回予想から0.8ポイント上方修正して3.1%とした。米国の予想成長率も引き上げており、世界全体の予想が引き上げられた。国内外の経済回復に対する期待から買いが優勢となり、日経平均は一時200円超上げたが、上値は重かった。
日経平均の日足チャートを見ると、1月14日以来の高値圏での保ち合いが続いている。株価はバブルだと警告する識者が増えているが、客観的に見るとPER=26倍程度ではまだバブル相場とは言えない。1980年代末のPERは50~60倍もあった。しかし、日本経済の実力から考えると、持続可能なPERは17倍(=1/(0.08-0.02)程度である。それと比べると確かに高いが、予想EPSが5割上がればPERは持続可能な17倍に落ちる。期待通り、世界経済が回復し、2022年3月期の業績見通しが5割増となることを織り込んでいるならば、現在の株価は理論値通りのバリュエーションということになる。本当のバブルとなり天井が近いときはほとんどすべての人が総強気になって「買いだ、買いだ!」と叫び出したときである。逆にほとんどすべての人が総悲観になって「うひゃ~怖い、売りだ、売りだ~」となり投げ売ったときは絶好の買い場なのだ。これからさらに上げるには業績見通しが向上する必要がある。さて、どのような決算発表となるか?
33業種中23業種が上げた。上昇率トップ5は、不動産(1位)、電気機器(2位)、食料品(3位)、その他製品(4位)、機械(5位)。