TOPIX -11 @1,845
日経平均 -277円 @28,242円
日経平均は2日続落した。米国株が下げたからということだけではない。株式相場はバイデン次期政権の追加財政出動を期待してそれを事前に織り込みながら上昇してきた。それが実際に発表されると「噂」から「事実」となり、しばしば上昇エネルギーが急になくなり失速することは珍しくない。今回もそれが起こっているようである。
2020年10~12月期の中国の実質GDPが市場予想を上回る良い数字だったし、12月の工業生産高も好調となったことで上海総合指数は上げた。これが日本株の下げをある程度緩和した。
日経平均の日足チャートを見ると、先週木曜日には25日移動平均線乖離率は5.9%まで拡大し、さらに「赤四兵先詰まり」の線が現れたことも、当面の上昇エネルギーが尽きてしまったことを暗示していた。2日続落はしたが、株価は上向きの10日移動平均線の上にあり、そのすぐ下を上向きの25日移動平均線が走っている。10月30日安値を起点に引いた上昇トレンドラインはまだブレイクされておらず、有効である。当面の注目点は株価がこの上昇トレンドラインの上を維持できるかどうかである。
33業種中31業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、海運(2位)、保険(3位)、石油・石炭(4位)、ガラス・土石(5位)となった。