優利加さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ855件目 / 全3138件次へ »
ブログ

緊急事態宣言地域拡大でも株価は下げない

昨日の米国株式相場は下げた(DJIA -89.28 @31,008.69, NASDAQ -165.55 @13,036.43)。ドル円為替レートは104円台前半の先週末比円安水準での動きだった。本日の日本株全般は高安まちまちとなった。東証1部では、上昇銘柄数が1,076に対して、下落銘柄数は1,038となった。騰落レシオは102.41%。東証1部の売買代金は2兆8947億円。

TOPIX +3 @1,858
日経平均 +25円 @28,164円

米国の政治混乱などを嫌気して売り先行で始まり、日経平均は一時28,000を割り込んだが、切り返して昨年来高値を更新して引けた。米国株価指数が堅調に推移したことも日本株相場を支えた。

菅義偉首相が緊急事態宣言を大阪、京都、兵庫にも拡大すると表明したが、それでも株価は下げない。それほど今の株式相場は強い。しかし、株式市場は新型コロナウィルスの感染再拡大とともに米長期金利の上昇を気にかけ始めた。なぜ長期金利が上げているのかと言うと、バイデン次期大統領の政権は巨額の財政出動をすることが確実視されており、それが長期金利を徐々に押し上げている。1月11日の米市場では米10年債利回りが1.14%に上昇し、昨年3月以来の高水準となった。長期金利が上がれば成長株であればあるほど理論株価を大きく下げるので、テスラ、アップル、アルファベットなどのハイテク株を中心に下げた。日本市場でもエムスリーなどの成長株は下げる一方、金利上昇が追い風となる銀行株は上げた。米長期金利はまだ上げ余地が残っている。1月11日時点でのブレークイーブンインフレ率(BEI)が2.06%と高水準にあり、これが意味することは実質金利は依然として高いどころかマイナスとなっているからである。少し説明しておくと、

表面金利=実質金利+インフレ率
1.14=実質金利+2.06 ⇒ 実質金利=1.14-2.06= -0.92

US10Yチャートと相場 — TradingView

日経平均の日足チャートを見ると、上値は重く感じるものの、3日連続陽線で高値を切り上げている。上に行こうとする力が強い。25日移動平均線も10日移動平均線も明確に上向きであり、株価はその上で推移している。

33業種中18業種が上げた。上昇率トップ5は、電気・ガス(1位)、石油・石炭(2位)、空運(3位)、医薬品(4位)、鉱業(5位)となった。

コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。