米商務省が17日発表した9月の住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で81万7000戸となり、前月に比べて6.3%減った。減少は3カ月連続で、1991年1月(79万8000戸)以来、17年8カ月ぶりの低水準。住宅建設の先行指標とされる許可件数も大幅に悪化し、同8.3%減の78万6000戸と3カ月連続のマイナスとなった。米住宅投資は一段と減速感を強めている。
市場予想の平均は住宅着工件数が87万戸、許可件数が84万戸。結果は共に予想を大きく下回った。先行指標の大幅悪化を受け、市場では米住宅投資は少なくとも向こう半年程度は底打ちは難しいとの見方が広がった。
着工件数は前年同月比では31.1%減少した。主力の一戸建て住宅が前月比12.0%減の54万4000戸と4カ月連続でマイナスとなり、落ち込みが顕著になった。
許可件数は81年11月以来、26年10カ月ぶりの低水準となった。主力の一戸建て住宅は5カ月連続でマイナスが続いている。建設の低迷に加えて価格の落ち込みも続いており、米住宅市場が底打ちする兆しは見えてない。
