TOPIX +29 @1,855
日経平均 +649円 @28,139円
米国株式相場の上昇を受けて、日本株全般も大きく上げた。日経平均は1990年8月8日(28,509円)以来30年5カ月ぶりの高値となった。米国では、ジョージア州の上院決戦投票というイベントを通過し、トランプ大統領も政権移行を確実にすると表明した。「トリプルブルー」、「ブルーウェーブ」となった民主党が公約しているように大型の財政出動を実施すれば経済回復が早まるとの楽観的な見立てが主流となってきた。以前は、トリプルブルーは悪材料と考えれれていたから、株式相場の変わり身の速さには驚く。巨額の財政出動を懸念して米長期金利が上昇したので、本来は成長株の代表である半導体などのハイテク株には逆風となるはずだが、これらの株も巻き込んで上昇した。大規模金融緩和政策によりじゃぶじゃぶのカネ余りとなり、これが株式相場に向っていことが根底にある。ただ、いつかは金融緩和政策は拡大から縮小へと変更される。その変更が噂されるだけでも株式相場は大きく下げる。「お祭り」はいつまで続くか分からないが、続く限りは楽しんでおこう。
日経平均の日足チャートを見ると、昨年12月29日の高値を明確に上抜けた。上方向の動きが強まってきた。空売りは踏み上げられているだろう。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、ゴム製品(1位)、パルプ・紙(2位)、非鉄金属(3位)、電気機器(4位)、繊維製品(5位)となった。