米商務省が15日発表した9月の小売売上高(季節調整済み)は、3755億ドルとなり、前月比1.2%減少となった。2005年8月以来3年1カ月ぶりの大幅な落ち込みで、市場予測の平均(0.7%減)より大幅に悪化した。売り上げ減は3カ月連続で前年同月比でも1.0%下回った。金融危機の影響で家計の消費抑制が急速に広がっており、米国の景気後退(リセッション)懸念が強まっている。
9月の小売売上高の内訳は自動車関連の売り上げが前月比3.8%、衣料と家具がそれぞれ2.3%減った。消費者が不要不急の大型出費を抑え込んでいるためだ。クレジットカードの限度額引き下げなどマネーの収縮が消費の収縮に直結している格好だ。
