日本の下落率が米国より大きい訳は?

「どうして米国以上に日本株が下がるのか?」
リーマン破綻後野村證券に問い合わせが度々舞い込むようだ。

リーマン破綻直前の9/12から年初来安値を付けた10/10までの下落率はNKが32%、NYは26%。

NKが9%以上の下落率になった日は3回、そのいずれもが引き金となったNY市場以上の下落率に見舞われている。
野村の藤田ストラテジストは「日本国内の投資家層が薄いため」と回答しているという。
かつては下げ相場で買い向かい、相場の緩衝材の役目を果たしていた個人投資家が「今やすっかり余裕を失っている。」という。・・・・新規に株を始める人に期待したいが・・・

信用の評価損益率はバブル崩壊後で最悪の水準に悪化している。これで東京市場は売買シェアの半数以上を占める「外人動向だけで動くようになってしまった。・・・東京市場は外人に乗っ取られてしまった。美味しいところは外人に持っていかれている。

空売りも関係している。
東京市場の信用売り残高は7500億円強(10/10時点)
これは東証1部の売買代金の半日分にも満たない。・・・これでは急落時の緩衝材の役目は果たせない。

銘柄特性も影響している。
トヨタなど日本の優良株は外需依存度が高く、円高の進行も影響した。

結局、
投資家層、需給、収益構造どれもが厚みを欠く日本市場。これらが株価急落の背景にあるようだ。

以上日経の記事から引用

ここには書かれていなかったが、円高やこれまでの下げが比較的小さく利が乗っていたこと、東京市場の換金性の高さも影響したと思われる。
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