過剰流動性は行き場を失い、株式市場に流れ込むしかない

優利加さん
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昨日の米国株式相場は小幅反落した(DJIA -68.30 @30,335.67, NASDSAQ -49.20 @12,850.22)。ドル円為替レートは103円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が607に対して、下落銘柄数は1,507となった。騰落レシオは100.90%。東証1部の売買代金は1兆⑨9606億円。

TOPIX -15 @1,805
日経平均 -124円 @27,444円

日経平均は昨日既に心理的な節目である27,000円台(30年4カ月ぶり)を回復していたこともあり、また、年末年始を挟んで4日休みとなるため、本日は利益確定売りが優勢となった。日経平均の年間上昇幅は3,787円55銭(16%、昨年は18%)となり、2013年(5,896円13銭)以来の大きさとなった。ただ、日経平均が30年ぶりの高値を更新したにもかかわらず、上昇銘柄は東証1部の4割に過ぎない。年間の最安値と最高値の値幅を見ると、3月19日安値@16,552円と12月29日高値@27,568円の高低差は11,015円となり、1990年の18,491円以来、30年ぶりの大きさとなった。 

今年はコロナ禍により世界中の金利が低下した。米国債でさえ金利が低くなり過ぎて儲からない。これでは世界的な大規模金融緩和により市場に溢れ出た過剰流動性は行き場を失い、株式市場に流れ込むしかないだろう。これに加えて、ワクチンの普及が進み世界景気回復の兆しが見られれば、来年は株価の一段高もありうる。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、パルプ・紙(1位)、鉄鋼(2位)、繊維製品(3位)、ゴム製品(4位)、非鉄金属(5位)となった。

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