世界経済の振り子が再び「不安」の方に

優利加さん
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先週金曜日の米国株式相場は小幅安となった(DJIA -124.32 @30,179.05, NASDAQ -9.11 @12,755.64)。ドル円為替レートは103円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が842に対して、下落銘柄数は1,234となった。騰落レシオは104.53%。東証1部の売買代金は2兆153億円。

TOPIX -4 @1,789
日経平均 -49円 @26,714円

米議会の与野党指導部が、9000億ドル(約93兆円)規模の追加経済対策に最終合意したことが支援材料となり、日経平均は一時、26,905円まで上げた。しかし、英国では新型コロナウィルスの変種による感染が猛烈に拡大して、ロンドンでは3度目のロックダウンに入った。「楽観」だった世界経済の振り子が再び「不安」の方に振れて株式相場の重しとなった。日経平均は一時、220円超下げた。英国は変種の新型コロナウイルスの感染拡大により周辺の欧州各国から隔離され、ポンド売り圧力が増しているだけでなく、このまま行くと「合意なきEU離脱」が現実化しそうであり、株式相場のかく乱要因となりそうである。

日経平均の日足チャートを見ると、10日移動平均線は横向きが続き、株価はわずかにその上か、移動平均線に接するように推移している。本日はザラバでは10日移動平均線の下に明確に沈み込んだが、終値ではギリギリ10移動平均線に接するまで戻した。

33業種中19業種が下げた。下落率トップ5は、空運(1位)、その他製品(2位)、鉱業(3位)、不動産(4位)、その他金融(5位)となった。

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