17日の東京株式市場で日経平均株価は反発。大引けは前日比235円37銭(2.78%)高の8693円82銭だった。16日の米株式相場が急反発したうえ、外国為替市場で円相場が円安・ドル高方向で推移したことを好感し、トヨタやキヤノン、ソニーなど主力の輸出株を中心に上昇した。日経平均は前日に1000円を超す大幅安となり、急ピッチの下げに対する警戒感から自律反発狙いの買いも入りやすかった。東証株価指数(TOPIX)は3日ぶりに上昇。
日経平均の上げ幅は朝方に300円を超す場面もあったが、戻り待ちの売りに押され、伸び悩んだ。世界景気の減速や企業業績への先行き不透明感が根強く、積極的な買い手は限られた。東京市場で来週以降に発表が本格化する主力企業の4-9月期決算の内容を見極めたいとして、買い進む投資家は目立たなかった。東京時間午後のアジアの株式相場が高安まちまちで推移したことも買いの勢いを抑えた。週末とあって持ち高を大きく傾けづらいとの指摘も聞かれた。