TOPIX +21 @1,779
日経平均 +351円 @26,818円
遂に英国で新型コロナウィルス・ワクチンの接種が始まった。ワクチンが普及するに連れて世界景気が回復に向かうとの期待が高まり、さらに10月の機械受注統計の伸びが前月比17.1%増と市場予想(2.5%増)を上回ったこともあり、日経平均は大きく反発した。英国だけでなく、米国でも米食品医医薬局(FDA)が週内にもワクチンを承認する見込みである。日経平均は1991年4月17日(@26,980円)以来29年8カ月ぶりの高値を更新した。
日経平均の日足チャートを見ると、11月30日から頭打ちとなっており、昨日は上向きの10日移動平均線の下に一旦沈み込んだが、1日でその上に再浮上した。現在の日経平均株価がどれくらいの景気回復を織り込んでいるのか計算してみよう。現在の予想EPS(=1,070円)が1,700円くらいまで回復し、且つ、経済成長が1.5%くらいの速度で長期的に続くという前提なら26,154円となる。株価=EPS(r-g)=1,700/(0.08-0.015)=26,154円。今の段階では少先取りしすぎている気もするが、1~2年後には正当化される可能性が高い。
33業種中30業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、非鉄金属(2位)、海運(3位)、パルプ・紙(4位)、機械(5位)となった。