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今日の相場 -8/24-

・NY市場は小幅安。バンク・オブ・アメリカによるカントリーワイド社の優先株取得の報道で朝方は高かったが、カントリーワイド社CEOの「住宅市場の低迷が米国の景気後退につながる可能性がある」との発言を受けて下落。

・日本市場は反落。前日の上げは、グロベ高を受けてNY市場の上げを織り込んでいた面もあるので、その分が剥げ落ちた感じです。しばらくは、NY市場と為替の水準を見ながらの様子見相場が続きそう。

・サブプライム問題、外国人の対米投資意欲を冷やす恐れhttp://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-27552720070824
サブプライムローン問題が実体経済に与える影響としては、住宅市場の低迷による個人消費の落ち込みというシナリオ以外にも、企業の資金調達コストの上昇という問題があります。資金調達コストの上昇については、日本でも同様のことが起きており、この辺の動向については継続的なものなのか今後も注視していくのが良いかと思います。
http://jp.reuters.com/article/mostViewedNews/idJPJAPAN-27534520070823

上の記事にも書いてあることなのですが、アメリカは企業活動に影響が出るようならFFレートを下げればいいのですが、そうするとドル安が進んで下手するとドル資産への投資マネーのフローが逆流する恐れもあり、対応が難しいところ。ちなみに、ドル安によるインフレ圧力は、輸入物価指数を見る限り今のところは不思議なほど無いです。輸入品に対しては競争原理が働いて(安く買い叩いて)ドル安をカバーしているみたいです。

以前にも書きましたが、これまでの「過剰消費の赤字をドル資産へのマネーの流入で賄って、ドル安進行でその債務を圧縮」という無茶なスキームがいつまでも続くわけもなく、いずれはアメリカは唯一の超大国から先進国の中の一つへと滑り落ちていくとは思うのですが、それが何年先のことかはわかりません。そのときはアメリカにべったりの日本も一緒に凋落していくと思われ、そのためアメリカ、日本という国全体の先行きに対しては私の見方は弱気で、長期的にはドルや円で資産は持ちたくないと思っています。(でも、その国の国内経済と外需の企業業績は別です。世界中で収益を上げられる強い体質の大企業は、今後も業績を伸ばしていくでしょう。今も内需と外需とでははっきりと格差が出来てますしね)

しかし今回のサブプライムローン問題にしても、「無理して買った住宅の借金を債務担保証券という形で世界中に負担させる」なんて、アメリカはよくこういう仕組みを思いつくよなぁ、とある意味感心しています。

今日は相場についてあまり書くことがなかったので、ぐだぐだと長文を書いてしまいました。それではみなさん、良い週末を!
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