10/16（現地）の米国株

[トロンボーンさん]

安寄り後、急落するも反転し、引けにかけ猛烈に上昇した。

（背景）
１．金融保証会社（モノライン）に対する政府救済の期待から金融株は転じて上昇した。アムバックは不良資産を政府に買い取ってもらう計画を財務省に提案すると明らかにしたことから、株価は大幅高。

２．主要企業の業績が好調だった。
（１）バクスター・インターナショナル（BAX）
血液病治療最大手のバクスター・インターナショナルが16日寄り前業績発表2008年７―９月（第３四半期）の売上高、EPSは予想を上回った。

（２）ノキア（NOK）
携帯電話端末メーカー最大手、フィンランドのノキアが16日業績発表。同社は10－12月期の市場シェアが前期（38％）から横ばいまたは若干上昇するとの見通しを示した。これを受け、株価が上昇した。

（３）バンク・オブ・ニューヨーク・メロン（BK）
金融資産のカストディ（保管）業務で世界最大の銀行、バンク・オブ・ニューヨーク・メロンが16日寄り前業績発表。利益が予想を上回った他、追加資本金は必要ないとコメントした。

３．ニューヨーク原油先物相場は３日続落。節目の１バレル＝70ドルを割り込み、2007年６月以来の安値を付けた。ニューヨーク商業取引所（ＮＹＭＥＸ）の原油先物11月限は前日比4.69ドル（6.3％）安の１バレル＝69.85ドルで終了。一時は68.57ドルと、2007年６月27日以来の安値を付けた。

（背景）
（１）原油在庫が予想の２倍以上の増加を示した。米エネルギー省が発表した週間統計によると、原油在庫は560万バレル増の３億820万バレル。
（２）金融救済策が世界的に講じられているものの、経済成長やエネルギー消費を押し上げるのは難しいとの見方が高まった。

ダウ指数は前日比401.35ドル高の8,979.26ドル、S&P500指数は同38.59ポイント高の946.43、ナスダック指数は同89.38ポイント高の1,717.71で引けた。

引け後にIBM、GOOG、YHOO、GILDが決算発表。全て引け後のOTC取引で株価は上昇している（NY時間午後5時50分現在）。