TOPIX +29 @1,732
日経平均 +521円 @25,907円
先週金曜日の米国株が大きく反発し、新型コロナウィルスに対するワクチン開発の期待が大きく膨れてきたことで世界中の株が高くなっている。日本国内の7~9月期のGDP成長率が21%増(4期ぶりのプラス成長)となり大きく改善したこともあり、日経平均は大きく上昇した。日本など15か国がRCEP(東アジア地域包括的経済連携)に署名したことで、関税撤廃率が高まり日本からの輸出が増えるとの期待も高まった。日本時間の昼間で米ダウ工業株30種平均の先物相場が堅調に推移し、上海など他のアジア株も堅調に推移した。海運、空運、鉄鋼、銀行株など今まであまり冴えなかった銘柄も上昇した。
日経平均の日足チャートを見ると、また高値を更新して来た。25日移動平均線乖離率は8.0%となった。6月8日の10.2%よりはまだ低いが、やはり過熱気味である。ただ、相場は上げも下げもオーバーシュートすることはよくある。経験則では25日移動平均線が上向きである限り、買い狙いで攻めるのが正解であり、定石である。ワクチンの普及速度とその効能は未知数で不確実だが、世界中の株式相場はワクチンの不確実性については今は気にしていないようである。
33業種中32業種が上げた。上昇率トップ5は、海運(1位)、空運(2位)、不動産(3位)、保険(4位)、金属製品(5位)となった。