トロンボーンさんのブログ
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10/15(現地)の米国株
急落。ダウ指数は史上2番目の下げ幅だった。 8577.91 ▼733.08(-7.87%)
(背景)
1.実体経済悪化で、米政府による2500億ドルの金融機関支援策でも、リセ
ッションは避けられないとの観測が強まった。
(1)米連邦準備制度理事会(FRB)が15日、地区連銀経済報告(ベージュブック)を公表。9月に経済活動は全米で悪化した。
★経済活動は9月に全12連銀地区で弱まった。
★個人消費は大部分の地区で減少し、小売りや自動車販売、観光で減少が報告された。
★製造業活動については大部分の地区で低下。
★サービス業はほぼ全地区で活動が低下した。
★住宅および建設活動については全米で低下あるいは低迷した。
★信用状況は12地区全域でひっ迫している。企業向けの信用供与が縮小したとの報告が幾つかあった。
★インフレ圧力については大部分の地域で低下した。
(2)9月の小売売上高は前月比1.2%減(8月は0.4%減)と、予想(0.7%減)を上回る落ち込みだった。2005年8月以来で最大の落ち込み。3カ月連続の減少は1992年8月以降初めて。変動の大きい自動車を除いたベースは0.6%減。0.2%減が見込まれていた。
(3)バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が15日、以下の通り発言。
★金融市場の安定化は重要な第一歩だが、期待通りに市場が安定を取り戻したとしても、広範な景気の回復はすぐには起こらない。経済活動は当面、潜在成長率を下回る見通しだ。
2.オッペンハイマーのアナリスト、ホイットニー氏が銀行株に対し以下の通りコメント。
★銀行救済策は、正しい方向への大きな一歩だが、万能薬ではない。未だに懐疑的見方だ。金融機関がファンダメンタルズ的に安定化するには、少なくも数四半期を要するだろう。
★金融機関の信用コスト上昇率は予想を上回る反面、収入は予想を下回る状態が続こう。資産額が減少しており、厳しい収益環境を強いられよう。
ダウ指数は前日比733.08ドル安の8,577.91ドル、S&P500指数は同90.17ポイント安の907.84、ナスダック指数は同150.68ポイント安の1,628.33で引けた。
引け後にEbayとPLD半導体大手ザイリンクス、半導体製造装置大手ノベラス・システムズが決算発表。予想を上回る決算で、ザイリンクスとノベラスがそれぞれOTC取引で上昇している。一方、Ebayは、予想を下回り、下落。
ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物11月限は前日比4.09ドル安(5.2%下落)の1バレル=74.54ドルで終了。
ニューヨーク金先物相場はほぼ変わらず。世界的な景気減速で貴金属やそのほかの原材料への需要が減少するとの見方は強い。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物12月限は前日比50セント安の1オンス=839ドルで終えた。
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