TOPIX +6 @1,649
日経平均 +43円 @23,602円
米国株高を受けて、日本株全般も小幅高で始まったが、利益確定売りが根強く上値は依然として重かった。米製薬大手が新型コロナウイルスワクチンの臨床試験を一時中断すると発表したことが相場の重しとなった。このニュースを受けて、日本の大手医薬株も下げた。
米国株の最近の力強さはどこから来るのか?以前は共和党のトランプ大統領が選挙で不利になるとマーケットは株売りで反応したが、最近は民主党のバイデン氏が優勢となっても株式相場は下げない。民主党政権による増税のマイナス効果より、巨額の財政支出を行うのでむしろ経済にプラス効果をもたらすとの見方が支配的になっているようである。さらにトランプ大統領が落選すると、対中対立が緩和するので経済に良いとの見方もある。日本株にとってはどういう影響があるか?財政支出により米財政赤字が増大すれば米経済は刺激される。すると米長期金利が上昇し、ドル高・円安となる。これは日本の輸出関連株に有利に働く。また、米長期金利の上昇により銀行株およびその他金融株も上がる。こんなシナリオだろうか。
日経平均の日足チャートを見ると、高値圏保ち合いレンジの上限で3日連続で陰線が続いている。やはり上値が重い。
33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、保険(2位)、不動産(3位)、電気機器(4位)、証券(5位)となった。