米国株の大幅安で日本株も下落した

優利加さん
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昨日の米国株式相場は大幅下落した(DJIA -632.42 @27,500.89, NASDAQ -465.44 @10,847,69)。ドル円為替レートは105円台後半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が588に対して、下落銘柄数は1,497となった。騰落レシオは107.86%。東証1部の売買代金は2兆4180億円。

TOPIX -15 @1,605
日経平均 -242円 @23,033円

テスラやアップルなどハイテク株中心に米国株式相場は大幅下落した。さらに英製薬大手のアストラゼネカが開発中のコロナワクチンで、臨床試験を一時中断すると表明したことも日本株全般を押し下げた。ワクチンの完成により経済活動が正常化に向かうと期待されていたが、それが遅れる見込みとなったからだ。日経平均はザラバで一時23,000円を割り込み、400円安となる場面もあった。米国株式市場でハイテク株が大幅に下げたので、半導体や電子部品の下げが目立った。ただ、日銀のETF買いの期待が根強く、後場は下げ渋った。

米国のハイテク株は上がり過ぎていたために不可避的に調整が起こっている。どれくらい調整すれば止まるかは事前には分からないが、早晩必ず止まる。米国発の株価調整のマイナスの波とコロナウィルス感染収束による経済活動正常化期待によるプラスの波がぶつかり合っているが、コロナ禍も必ずどこかで過ぎ去る。8月のグローバル製造業PMI(購買担当者景気指数)は2カ月連続で節目となる50を超えた。悲観から楽観へ徐々に潮目が変わっている。

日経平均の日足チャートを見ると、ザラバでは上向きの25日移動平均線を一時割り込んだが終値では辛うじてその上で踏みとどまった。3月19日安値と7月31日安値を結んだ上昇トレンドラインをわずかだが割り込んだ。下げ相場初期の兆候であるはあるがまだ確定できない。ただ、アンテナとして反対玉の売り玉を少し建て始めるタイミングではある。

33業種中29業種が下げた。下落率トップ5は、鉱業(1位)、銀行(2位)、不動産(3位)、輸送用機器(4位)、証券(5位)となった。

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