TOPIX -7 @1,610
日経平均 -115円 @23,090円
米国株は続落した。特にハイテク株が中心のナスダックが大きく続落した。そのきっかけはPERが160倍にも高くなり、且つ、最大50億ドル(=約5300億円)の新株発行を発表したテスラ株の急落だった。さらに悪いことに、テスラ株はS&P500種株価指数の構成銘柄入れ替えで新規に組み入れられると期待されていたが、その期待が裏切られた。テスラ株は9月1日に付けた高値から2割強も急落した。テスラで損失を抱えた投資家は損失を穴埋めするため他のハイテク株を売ったためナスダックは大きく下げた。
この流れを受けて、東京市場でも値がさの半導体関連銘柄が売られた。米ハイテク株関連の大規模なデリバティブ取引が伝わったソフトバンクグループは終値で7.15%安となり、この1銘柄だけで日経平均を約100円押し下げた。他方、米国ではコロナの新規感染者が減少し、8月の雇用統計では失業率が前月比で改善した。米景気回復期待を背景に割安な景気敏感株は買われ、日経平均は心理的な節目と目される23,000円を割り込むことはなかった。
日経平均の日足チャートを見ると、やや上向きの10日移動平均線を少し割り込んだが、短陰線で踏みとどまった。25日移動平均線が上向きであり、且つ、株価がその上で推移している限り、株価のベクトルは上向きと見る。但し、株価の動きが頭打ちになってきたら要注意。
33業種中16業種が上げた。上昇率トップ5は、空運(1位)、鉄鋼(2位)、繊維製品(3位)、非鉄金属(4位)、海運(5位)となった。