下げても浅い押しに留まる

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -66.84 @27,778.07, NASDAQ +81.11 @11,210.84)。ドル円為替レートは105円台半ばでの動きだった。本日の日本株全般は上げる銘柄の方ががやや多かった。東証1部では、上昇銘柄数が1,115に対して、下落銘柄数は954となった。騰落レシオは108.53%。東証1部の売買代金は1兆6966億円。

TOPIX +3 @1,614
日経平均 +60円 @23,111円

米国株式相場は高安まちまちだったため材料難で日本株は低調な売買だった。ザラバ中に米国株の先物相場が小幅高となったことが本日の日本株相場を支えた。

8月は米国国債の償還時期が集中している。そのため日本の機関投資家が償還されて戻ってきたドルを売り円を買うため円高になり易いとされている。また、日本の輸出企業も8月のお盆休みを前に輸出で稼いだドルを売り、円を買うため円高になり易い。ただ、足元のドル安・円高は、米国での追加経済政策の協議が難航しているため、法案成立が9月にずれ込むとの危惧から「円が強いのではなく、ドルが弱い」との見方が主流である。ということは、9月に追加経済政策が実際に発動さるとドル高・円安方向へ円相場は動くと見ておく。

2020年度第一四半期決算の発表が一巡した。売上高が前年同期比19.2%減、当期純利益が55.1%減と大幅な減収減益となった。決算の開示が進むに連れて事前に身構えていたほど悪くないことが分かってきた。最終的には56.4%の銘柄が事前予想を上回ったのだ。これにより、第1四半期が業績の大底だったという認識が高まってきた。つまり、大底は過ぎたということである。

日経平均の日足チャートを見ると、株価サイクル3(着実な上昇局面)は変わらず、6月8日の戻り高値@23,178円が上値抵抗線として上がろうとする株価の頭を抑えている。新型コロナウィルスの感染拡大さえ制御できれば経済活動は回復するのは目に見えているため、下げても浅い押しに留まるだろう。そうこうしている内に強い買い材料が飛び出して来て、上放れするのではないか。

33業種中22業種が上げた。上昇率トップ5は、不動産(1位)、その他金融(2位)、空運(3位)、ゴム製品(4位)、陸運(5位)となった。


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