サブプライムローンの焦げ付きから、生じた金融恐慌は全世界を巻き込んで、奈落の底へ進んでいる。昨日のG7においての発表では「資金の流動性を確保するために各国協調介入する」とのこと。
いくら銀行に資本を注入しても現在の状況では、世界の損失がいくらになるのか到底不明だ。リーマンのCDSの買い取り価格も決まったが、値段があって無いような価値しかない。すなわちデリバティブによる損失は、まだまだ竹の子のように生ずるわけだ。
この時期G7が開催されたのは、単なる延命のためであり何も解決には向かわないだろう。来週からの市場は混乱を来たし、大きな鈴の音をならすであろう。
この時期は緊急的に、世界の市場を止めて、仮の算定値に固定する政策をとるべきだ。市場の混乱をさけて時間をかけて経済実態との乖離を調整することにより、公的資金を効果的に注入することができる。一時的な経済成長はとまるとしても、今後の未曾有の破壊と比べれば、遙に軽いものとなる。
この時期においてまで資本主義を貫く必要が本当にあるのか、世界の人々が幸福であるのなら一時の強制措置も必要ではなかろうか。アメリカよ目を覚ませ。