何気に出来上がっていたポップコーンを鍋に入れ、
バター醤油味にしようと試みた。
すると、加熱してまもなく、ポップコーンの量が減っていくのであった。
よくよく見ると、小さくて茶色い芥子粒のような塊がみえる。
急いで加熱を止めた。
生き残っているポップコーンには、
醤油の焦げのような黒い点々がついており、
食してみると、バター醤油の味はするが見てくれは悪いし、
しかも、ほんのちょっとの加熱でポップコーンがやたらと堅い種のようなものに変身してしまうなんて、考えてもいなかった現象に遭遇したのだった。
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ということで、ポップコーンに一発で味をつけるのは不可能なようだ。
出来上がった薄味かノーマルなポップコーンに、
後付けで風味を絡めるしか手段がなさそうだ。
しかも、そのときに加熱することは難しい。
細かくしたパウダーにポップコーンを絡めるか、
ゲル状に熱してできたキャラメルなどのようなものに、
火を止めて転がしながらコーティングするなどしかなさそうだ。
味のついた水溶液を霧吹きで、
ポップコーンに吹き付けるのも、ありかも知れないが。
塩の場合だと、粗塩ならば細かくしたパウダー状にしないと、
味が絡まないだろう。
なかなか奥が深くて、ひと筋縄ではいきそうもない。