パニック売りの様相だが・・・

優利加さん
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昨日の米国株式相場は高安まちまちとなった(DJIA -22592 @26,313.65, NASDAQ +44.87 @10,587.81)。ドル為替レートは104円台前半の前日比円高水準での動きだった。本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。東証1部では、上昇銘柄数が134に対して、下落銘柄数は2,032となった。騰落レシオは74.87%。東証1部の売買代金は2兆7815億円。

TOPIX -43 @1,496
日経平均 -629円 @21,710円

新型コロナウイルスの感染拡大、1ドル=104円台前半の円高、2021年3月期業績見通しの大幅悪化などが重なって、本日の日本株全般は下げる銘柄が多かった。日経平均は600円以上下げた。東京都内の新型コロナウイルスの新規感染者数が7月31日、1日当たりで過去最多の463人と報じられて、経済活動が低迷するとの懸念から売りが優勢となった。今日で日経平均は6日続落したが、これは2019年4月26日~5月14日(7日続落)以来、1年3カ月ぶりの続落記録となった。また、1日の下落幅で見ても、6月15日の774円53銭以来の大きさだった。

ただ、今日の日本株は下げ過ぎではないだろうか。22,000円割れではプットオプションの売り手が買い手の権利行使に備えて、デルタ・ニュートラルにするため先物の売りを増やしたと推察できる。その先物の売りがさらに相場を下げて、さらに先物売りを誘発する。その過程でパニック売りの様相を帯びてくる。しかし、世界の主要国が一斉に大規模な金融緩和と大規模な財政出動で経済の下振れを抑え込もうとしている。これはいずれ必ず効果が出てくる。さらに、日本株相場が動いているとき、米国株価指数先物は下げなかった。そして、下げれば日銀が大量にETFを買う。したがって、パニックなって売り急ぐ必要はないと思うのだが。そうは言っても、8月は下げやすいので、下げに備えておくことは賢明である。

日経平均の日足チャートを見ると、長大陰線で一挙に下放れて上向きの60日移動平均線も割り込んだ。下値支持線として意識されるのは6月15日の押し目安値@21,529円である。もし、これをも割り込んだら、さらに深押ししそうである。

33業種すべてが下げた。下落率トップ5は、ゴム製品(1位)、海運(2位)、鉱業(3位)、パルプ・紙(4位)、鉄鋼(5位)となった。

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