おはようございます
最近、相場環境という言葉を聞くようになってきました。
コンピューターの動作環境から来ているものと思われます。私は、相場環境を相場の位置と方向、つまりは相場という意味に使っていますが、投資者の資質を含めて考えた方がよいのかもしれません。金融市場の代表的な投資先である株式と債券でも、日本国内にするのか外国まで含めるかによって市場の選択は広がります。問題はこの市場に参加する投資家の資質があります。
カジノでプレイをする場合ルーレットにするか カードゲームにするかは各プレイヤーの資質により異なります。ただ単に面白いとか人がやるからという程度では、鴨になるだけでゲームで勝つことはできません。
株式投資は、誰も分らない明日に大切なお金を預けるゲームです。ゲームである以上、勝つ人もいれば負ける人が必ず出ます。短期投資では勝ち負けが明確で、勝った人の原資は負け組の損失であることは明白ですが、長期投資での勝敗の原資はどう解したらいいのでしょうか。
長期投資では、負けた人の期待利益損失と解してもいのですが、この間の企業の収益力向上が最大の利益原資となります。企業は稼いだ利益を税金と配当金という形で国と株主に還元していますが、かなりの部分を利益剰余金として将来の投資や配当に備えています。これが株価を上げ企業の時価総額を増やしているのです。
アベノミクスは2012年から始まりかれこれ8年経過しましたが、その間に平均で2.6倍になっています。ただこれは、平均で10倍もあれば全然上がってない企業もあります。もしあなたが全然上がっていない企業に投資していたら、あなたはこの会社を選んだことで負け組になってしまいます。
銘柄選定は相場の位置と方向、それに銘柄選定がすべてだというのもうなずけます。
私の投資法では、銘柄選定に当たっては配当利回りを重視しますが、その企業が将来にわたって配当を継続できるかさらには増配余地があるかを重視します。配当利回りは株価の上昇により低下しますが、増配で再び上昇します。購入時に売却価格を予定するような短期投資はしませんが、もしその会社の配当利回りが低下し、増配余地がないときや減配したときには、ポートフォリオから外し別な銘柄に入れ替えます。
投資には柄選定は相場の位置と方向、それに銘柄選定が重要ですが、同時に投資者の資質も大切です。
この両方かみ合った時に、最もいい結果が得られるような気がします。私の投資法では投資者の資質として、年齢が45から60歳までで投資資金が1,000万円以上を「増やす」年代と名付け、この1,000万円を20年間で5,000万円とする投資法を提案しています。65歳で定年後は「遊び」の年代として、配当金で豊かな生活を実感しながら1億円までの投資を心掛け、あとは100歳まで生きていても、配当原資を減らさない限り夢のある人生を楽しむことにしています。
皆様方のご活躍期待しています。