TOPIX +6 @1,583
日経平均 +167円 @22,884円
米国市場でナスダック総合株価指数が最高値を更新したことでハイテク株など成長期待が高い銘柄を中心に買われた。EU首脳会議が復興資金で合意したと報道されたことも欧州の景気回復を期待して買いが優勢となった。さらに、英アストラゼネカや米ファイザーなどの新型コロナウイルスのワクチン開発の進展が報道されたことも株価を下支えした。これに触発されて、本日の日本株は医薬品の上昇が目立った。
日経平均の日足チャートを見ると、株価は上向きの10日移動平均線と上向きの25日移動平均線の上で推移している。6月8日を起点とする三角保ち合いを徐々に上放れしている。以上2点および大規模な世界各国の金融緩和政策と財政出動を考慮すると、日経平均は上に振れやすいと見る。ただ、その上に行こうとする力を新型コロナウイルスの感染再拡大が上から抑えている。今はこの綱引きが続いている。
33業種中22業種が下げた。日経平均もTOPIXも上げたのに、過半数の業種が下げた。下落率トップ5は、鉄鋼(1位)、電気・ガス(2位)、建設(3位)、海運(4位)、ゴム製品(5位)となった。