堅実さんのブログ

最新一覧へ

« 前へ515件目 / 全914件次へ »
ブログ

一期一会  2年7月3日(金)11時38分

 一期一会(いちごいちえ)は、千利休が、使った言葉である。戦国時代の日本、明日をも知れぬ毎日に、武士は心の安らぎを、求めていた。

 お茶会は、鎌倉時代、室町時代と、上流階級の遊びであり、教養として、また権力の象徴として、使われた。


 庶民には、お茶を飲むほどの、生活の余裕はない。水を飲むか、白湯を飲む毎日である。


 この権力、教養、また、ステータスシンボルとしての、お茶会は、信長でも、派手にやっていた。本能寺の変の前日、信長は高価な茶器で、お茶会をやっている。


信長の次の、秀吉になって、利休は秀吉に、大変、気に入られていた。


ある日、秀吉が、平らな大きな「水かめ」に、いっぱいの水をため、一枝の梅の枝を、いけてみろと言う。利休は、一本の梅の枝の花を全て、枝から手でもぎ取り、その梅の花を「水かめ」に、浮かべた。これを見て、秀吉は大いに喜んだ。


 この頃から、利休は、派手な、茶道具を、粗末な茶器に、変えていった。そして、茶室も金閣寺に見られるような豪華な茶室から、畳2畳の、狭い空間へと,変えていった。


豪華なものから、粗末な、「わびしい、寂しい」の世界である。このわびさびの世界を味わい、明日をも知れぬ命なら、せめて、一度、会った人は、その時だけを、大切にして、お互いに、その空間を共用しようという、考え「一期一会」の大切さを、言ったという。

 



コメントを書く
コメントを投稿するには、ログイン(無料会員登録)が必要です。